平成16年度は施設運営、利用者サービス、職員の資質の向上、施設整備、地域との連携においてそれぞれの部内で充実した成果を上げることができました。こ れもご利用者様を始め地域の皆様のご協力があったからこそだと思います。今年度は平成18年度から改正される介護保険制度に対応できる体制を構築すべく施 設をあげて取り組んでいきますのでご支援ご協力をよろしくお願いします。  事務企画室 森松昭夫

平成17年7月号


7月9日、緑寿園に縁をいただき、この一年の間になくなられた皆様のご供養をさせていただきます。

昭和57年緑寿園開設7周年目から始まりました。今年は24回目の供養祭です。

緑寿園は、高年齢になられた方々が少しでも満足してご自身の人生の終末期を創っていただきたいと願いながら日々の仕事を大切にしています。

高齢者の方々は、お一人おひとりの人生の長い歩みの物語をもっていらっしゃいます。私たちに触れさせていただけるのはその極僅かですが、ご自身の人生の終 末期という一番大切なときをご一緒させていただきます。もちろん、お心のうちは深くはわかりませんが、触れさせていただくお身体を通して、また交わさせて いただく言葉の一端に伝えていただける人生の物語は有り難いものです。それは若い職人の感性に触れて新しい人材を育てていただきます。長い人生を一本の線 にあらわしてみますと、光っていたり、くすんでいたり太かったり細かったりよじれていたり、新しい生命に繋いでいったりしています。しかし、いま終末を迎 えられ、ご自身の人生を閉じられています。最も大切な時期をご一緒させていただいたことを心から感謝して供養させていただきます。


92歳で母が亡くなって、8ヶ月が経ちました。不思議な事に、母がいつも私の傍らに居てくれる様な感覚があるのです。 私の弟も、その様な感じがしていると言います。母が脳梗塞で突然倒れたのが85歳でした。左半身不随となり、自分の意志で動かせるのは右手のみの状態で、 在宅療養生活が始まりました。介護の中心となって、義理妹が献身的に差配をしてくれました。食事作りとその介助、排泄の世話、清拭、洗濯、介護保険サービ スで出入りする方々への応対、事務的諸般雑務等の一切の取り仕切りをしてくれました。

私は、実家に通って弟と二人で補助として手伝いました。母は、度々「ありがとう」と言いました。礼を言うのにも毅然としていて、又、お世辞も織り交ぜるの で、時々噴出してしまうほどでした。健康的な時には見る事のなかった母の一面でした。世話の受け方が上手だったと思います。平成15年2月より、緑寿園に 入所してお世話になりました。母の相手をする為に、義妹、弟、私が交代で通いました。園の皆様の温かい介護を受けながら1年9ヶ月を過ごして、母は天に召 されました。7年間の闘病生活の中で、母は無言の中にいろいろな事を教えてくれました。今、唯々感謝の気持ちで一杯です。最期の最後まで、緑寿園の皆様に は大変お世話になりました。ありがとうございました。


仏教の言葉に「回向返照」というのがあります。「えこうへんしょう」と読みます。回向とは、意味はいろいろあります が、ここでは故人の冥福菩提を祈ることです。返照とは、仏やご先祖・故人に手を合わせ、心を向け、拝んだときに、同時に仏より光を返されて拝んだ自分が照 らされるということです。
ですから、仏や先祖を拝むということはその光に照らされて明らかになる自分の本当の姿(いのち)をみつめることになるのです。その自己のいのちは、一瞬も とどまらず変わっていくものであり<無常>、また我というものは我だけで成立しているものではないのです。他のいのち(食べ物)・空気などあ らゆる「はたらき」に生かされ、ご先祖のそのまた先のはるか遠くのいのちにつながって我といういのちがあるのです<無我>。そう思えたときに 感謝の心が生じてくるのです。
まもなくお盆の時を迎えます。園でも供養祭があります。供養するということは、同時に仏やご先祖、故人の光に照らされ明らかになった自己の生き方をみつ め、その闇を反省することでもあります。もしかしたら生まれなかったかもしれないこのいのちや出会いを有り難く受けとめながら。合掌


低栄養とは?

血液中のタンパク質の約60%を占める血清アルブミン値が低い状態のことです。
生活習慣病を気にするあまり魚食に偏りすぎになるケースも多く、バランス良く栄養を摂ることが大切です。低栄養状態に陥ると、日常生活に必要な身体機能が 低下して老化が進みやすく、細菌やウイルスなどへの抵抗力も低下し、風邪などにかかりやすくなるほか、心臓病などの慢性疾患を引き起こす原因にもなりま す。
*栄養状態を知るには、健診などで血液検査の項目の「アルブミン」が指標になります。
(アルブミンの基準値は、4.0~5.0g/dl ですが、3.8g/dl を下回らないことが重要です。)

食生活の工夫

高齢期になると、食嗜好の変化により、どちらかというと魚や野菜類、さっぱりとしたものを好む傾向にあります。健康でいきいきと生活するためには、野菜・ 魚だけでなく、肉や脂っぽいものも合わせて摂るようにするなど、バランスのとれた食事をきちんと摂ることが重要なポイントになります。

赤・黄・緑の中からバランス良く組み合わせましょう。
食事は1日3食必ず摂る様にする、とはいえ、食欲がない時にはおかずから先に食べるようにしましょう。少量でもたくさんのおかずで様々な栄養素を摂り、低栄養状態にならないような食生活を心がけることが大切です。

低栄養を予防して老化を防ぐ食生活指針

  1. 食事は1日に3回バランスよくとり、食事は絶対に抜かない
  2. 動物性たんぱく質を十分にとる
  3. 魚と肉は1対1の割合でとり、魚に偏らないようにする
  4. 肉は、さまざまな種類や部位を食べるようにする
  5. 油脂類の摂取が不足しないよう注意する
  6. 牛乳は、毎日200ミリリットル(1本)以上飲む
  7. 野菜は、緑黄色野菜や根菜類など、たくさん種類を食べ、火を通して調理し、摂取量を増やす
  8. 食欲がないときは、おかずを先に食べ、ご飯を残す
  9. 調味料をじょうずに使い、おいしく食べる
  10. 食材の調理法や保存法を覚える
  11. 和風・洋風・中華など、さまざまな料理を作るようにする
  12. 家族や友人と会食する機会を増やす
  13. 噛む力を維持するため、義歯の点検を定期的に受ける
  14. 健康情報を積極的に取り入れる

高齢者の脱水予防

低栄養以外にもきをつけなければならないのが脱水です。高齢になると、体内の総水分量が少ない、腎機能の低下、のどの渇きを感じなくなるなどの感覚機能の 低下により、水分補給をしないなど、脱水症状になりやすい条件がそろっています。また、下痢や嘔吐、発熱などによって、すぐに脱水症状になっていまいま す。
脱水症になると、元気がなくなり、頭痛やめまい、微熱などが起こります。また、血液の濃度が濃くなるために血栓もできやすく、脳梗塞や心筋梗塞といった大事に至る危険もあります。
脱水予防のためには、食事に含まれる水分とともに、お茶や水などを一日1リットル以上飲むようにしましょう。汗でミネラルも失われるため、味噌などの発酵 食品やスポーツドリンクで上手に補給しましょう。また、お吸い物、ゼリー、茶碗蒸し、寒天寄せ、ところてんなどで水分を摂るのもいいでしょう。