「笑顔の改発」
日々改まりゆくなかで、昨日までをいつくしむ微笑みと、明日に向けて発展していく満面の笑み。そんな暮らしづくりを眞心を込めてお手伝いいたします。
生活改発室 室長 梶川 夕希子
平成15年11月号
緑寿園ケアセンターのデイサービスには、趣味活動を楽しみたい方、外出の機会を作りたい方、ご家族が休養をなさりたい方など、様々な方がいらっしゃってい ます。もちろん、送迎、昼食の他、必要なお世話は何でもやっております。また、何かしなくてはいけないというわけではなく、ソファーでゆっくりとすごされ たり、語り合ったり、くつろいだひとときをお過ごしの方もいます。
毎日、歌や体操を行い皆で楽しんでいます。歌は、懐かしい歌を中心にピアノの伴奏に合わせて歌います。リクエストを受け付けて、カラオケで歌うこともあります。身体を動かすようにゲームや体操も、毎日とり入れています。
一日おきに、絵画と陶芸の時間があります。皆様、自己表現の場として、思い思いの作品を作られ、個性的で素晴らしい作品が仕上がっています。
皆様の興味や能力に応じて、様々な趣味活動を楽しんでいます。刺繍や編み物などの手工芸は、毎日楽しんでいます。書道や籐細工を行っている方もいます。メンバーが揃えば、将棋や麻雀を楽しむ方もいます。職員と一緒に、みんなでゲームや工作もしています。
ご家庭での入浴が困難な方には、ケアセンターでの入浴も行っています。機械式の特殊な浴槽を使い、身体の不自由な方でも、安心して入浴できます。
ご本人の必要に応じて、個別にマッサージやリハビリテーションも行っています。少しでも日常の生活が楽になるようにお手伝いをしています。
痴呆のある方を対象に、たんぽぽの会という名前で、専用のデイサービスを行っています。アットホームな雰囲気で、痴呆のある方でも落ち着いて過ごしていただけるようにしています。
要介護認定で自立となった方も、デイホームをご利用され、趣味活動など楽しまれています。
毎週火曜日の午後は、介護保険を申請されていない方もご利用できる「ふれあい広場」で、籐細工を少人数で楽しまれています。
去る9月4日(木)緑寿園ひまわり広場にて『介護の費用はいくらかかるの?』と題した介護教室を開催いたしました。当日は武蔵野大学教授でもある阿和嘉男 園長を講師に、地域に押すまいの20名の皆様がご参加されました。今回はこの介護教室の内容をもとに、『高齢期をゆたかに過ごすためにはどうしたらよい か』を、経済面=お金という視点から考えてみたいと思います。
東京都生活文化局がおこなった都民調査によると、多くの皆さんが以下のような経済面に関わる不安を抱えているようです。
| ・公的年金が期待通りに受け取れるだろうか? | 61.2% |
| ・物価上昇や医療費の増加で収入や蓄えが目減りするのではないか? | 51.7% |
| ・働くことができなくなる不安 | 25.8% |
| ・退職金など期待通りに受け取れるだろうか? | 16.2% |
| ・高齢などにより判断力が落ちた時に財産管理をどうするか? | 7.5% |
高齢者世帯の所得の65%以上を、『公的年金、恩給』がしめている今、公的年金が受け取れるかどうかという不安は、老後の生活全体を揺るがす大きな問題です。
みなさんすでにご存知のように、日本は世界有数の長寿国です。これは大変喜ばしいことなのですが、一方で人生50年、60年だった頃には考えられなかった 問題もでてきています。そのひとつが第2の人生が長くなったことです。大正9年頃は55歳で定年退職し、無くなるまでの期間が約6年でした。現在は60歳
で定年を迎えても平均17.2年の第2の人生といわれる期間があるのです。また昔の大家族と違い、今は1家族の平均人数は2.34人しかいません。家族大 勢で高齢者を支えるということが難しくなってしまったのです。
ほかにも雇用関係の変化などさまざまな理由から、ゆとりのある充実した高齢期を過ごすことは案外難しいこととなってきているのです。漠然とした不安を抱い ているよりも、早くからしっかりとした備えをして『充実した第2の人生』に向けて、前向きに取り組んでいきたいものです。
生活設計=お金の収入と考える方が多いのではないでしょうか?
もちろん、お金のことも大切ですが、それが全てではありません。生活設計のポイントを考えてみましょう。
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『生き方=人生設計』そのものを考えること
誰と、どこで、どのように暮らすかという生活の全体像を考えることが必要です。
それにあわせて経済的な設計を考えていきましょう。
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『公的年金の見込み額を知る』こと
自分がどれくらいの年金をもらえるか知らないままでは生活設計はできません。
公的年金見込み額については地域を管轄している社会保険事務所で確認することが出来ます。
社会保険庁のホームページ(http://www.sia.go.jp/) の年金Q&Aも公的年金についての基礎を知るうえで参考になると思います。
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『健康と生きがい』も大切なポイント
経済面と同時に基盤になることが『健康と生きがい』です。日ごろから自分の健康状態について知り病気を予防していくことが大事です。また、社会参加につな がる生きがいを持つことが心身の健康に役立ち、高齢期をゆたかに過ごすための基礎作りとなります。
第2の人生について考えると、『健康面でも経済面でも不安』と答える方が多いようです。
確かにテレビや新聞を見ると終身雇用も年功序列の賃金体制も崩れつつあり、公的年金制度についても不安な要素ばかりが取り上げられています。『高齢期をゆたかに過ごす』なんて無理ではないかと思われる方が多いのも仕方無いかと思います。
でも考え方を変えれば第2の人生といわれる高齢期は、若い頃になかった時間や心のゆとりを得られる時期でもあります。今までできなかったことに取り組んだ り、新しい楽しみを見つけたりと、現役時代以上にいきいきと過ごしている方も大勢いらっしゃいます。
今回の特集が自分の人生設計、生活設計について考えるきっかけになれば幸いです。
『高齢期をゆたかに過ごすために』、頑張りましょう!
9月29日に行われた、自衛消防訓練審査会において、緑寿園女子隊(斎藤恵・湯浅久美・渡辺菜緒美)は、見事に敢闘賞となりました。皆様が安全に暮らしていただけるように、訓練を日々の実践に生かしていきます。ご声援ありがとうございました。
社会福祉法人 至誠学舎東京
高齢者介護総合福祉施設 緑寿園

